明晰夢に慣れないうちは、夢の世界が安定していないため、非常に短い時間で目が覚めてしまいます。

せっかく明晰夢に成功したのに、やりたいことをやる前に、目が覚めてしまった場合も落ちこまないでください。まだまだスーパーチャンス状態です。起きてすぐのときは、パチンコでいうところの確変状態になっています。目が覚めてすぐは、明晰夢をコンティニューできる可能性があります。

MILDMnemonic Induction of Lucid Dreams)という、スティーブン・ラバージ博士が開発したテクニックを使います。ラバージ博士の名前は何度も出てきていますが、スタンフォード大学の精神生理学博士で、明晰夢の学術研究における第一人者です。

MILD法のやり方

  1. さっきまで見ていた夢の内容を思い返す

    夢から覚めてしまった場合、目を開けずに、さっきまで見ていた夢の内容を思い出します。

  2. 「自分が夢を見ていることを思い出す」と自分に言い聞かせる

    「次に夢を見る時、自分が夢を見ていることを思い出す」と、心の中で何度か唱えます。

  3. 夢の場面に戻った自分を想像する

    さっきまで見ていた夢の場面に戻った自分自身をイメージし視覚化します。さっきまで見ていた夢の場面を写真としてイメージし、その写真に写っている自分を眺めてください。

  4. 布団に横になっている自分を想像する

    次に、布団に横になって寝ている自分をイメージし視覚化します。横になって夢を見ている自分を想像してください。

  5. (2)−(4)を繰り返しながら眠りにつく

    (2)〜(4)を繰り返しながら眠りにつくことで、先程見ていた夢の場面に再び入り込むことができます。

MILD法による夢コンティニューも訓練を繰り返すことで熟練度が上がっていきます。慣れてくれば、単純に夢の場面に戻った時の自分自身をイメージするだけですーっと、夢の中に戻る事ができるようになります。

必ずリアリティテストも行いましょう

「MILD法をおこなったが、夢コンティニューに失敗して夢の世界から現実の世界に戻ってしまった。」と思ったとしても、布団から出た後、何よりも先に、夢の中で夢だと気づく明晰夢のテクニックで紹介したリアリティテストを行ってください。

夢から覚めて、布団の中で目覚めたので布団から出た。と思っていてもそれが実は夢の中だったということがかなりの確率で発生します。夢の中で目覚めて、夢の中で布団から出た状態です。夢から覚めたと思っていても実はまだ夢を見ています。この現象は頻繁に起きるためMILD法による夢コンティニューとリアリティテストは必ずセットで行いましょう。